ITKのインストール その1(一番基本的なインストール)
順調に2ヶ月更新になっていることは気にしないでください.
更新している時間がないので...
#と言っても,,,色々実験ノートの一つとして使ってるので,やはり更新は必要です.
今回はITKのインストールを説明します.
ITKとは,については,後日記載予定(予定は予定であくまで未定)
ITKのインストールと一言で言っても,色んなパターンがあります.
ここでは,以下のように分けたITKのインストール方法を説明します.
今回は,1. の基本的なITKインストール方法の説明
以下の環境で動作を確認.
- Windows 7 64bit Service pack 1
- Visual studio 2012 ultimate SP1 (2010, 2013でもOKだけど,私は2012で確認)
- Windows SDK Ver. 8
また,ITKのインストール環境には以下を用意
Windows SDKのインストールされたVersionがわからない場合,レジストリで確認できるので,
以下から,たどってみる
1. スタートメニュ―の検索から「regedit」を起動
2. 「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Microsoft SDKs\Windows\」をたどる
3.インストールされたリストが提示
あとは,.NETも最新版をあてておくようにしましょう.
1. ITKのダウンロード
以下のサイトからITKのソース一式をダウンロード
ITK Download
ダウンロードされたデータをSouerceとして保存したい場所にてディレクトリを展開.
展開されたディレクトリ(Winならフォルダの意)を今回ITK452srcとした
%MyLibDir%ITK/ITK452/ITK452src/
%MyLibDir%は,自分の環境にインストールする一式を取りまとめたフォルダやディレクトリを指している.
2. CMake でSource とBuild の設定
CMakeを起動し,以下のように指定
起動時,Compilerの設定が求められるので,自分の環境に合せたCompilerを選択する.
#私は,MSVS12, x64を選択
Where is Source code : %MyLibDir%ITK/ITK452/ITK452src/ <先ほどのSourceの指定フォルダ>
Where is Build he binaries : %MyLibDir%ITK/ITK452/ITK452src/Build <先ほどのSourceの指定フォルダにBuildを作成>
Build指定のフォルダがない場合,作る?と聞かれるのでYesを押下
Configureを押下して待つ
3. CMakeのConfigure準備
2. の方法で,一度Configureが終了→真っ赤になる.
Configure準備の準備をととのえる.
今回はStandardなConfigなので,以下を設定
BUILD_DOCUMENTATION チェックなし
BUILD_EXAMPLE チェックなし
BUILD_SHARED_LIBS チェックなし
BUILD_TESTING チェックなし
CMAKE_CONFIGURATION_TYPES: Debug; Release
CMAKE_INSTAL_PREFIX : %MyLibDir%ITK/ITK452/ITK452Bin/stBin
CMAKE_PREFIX_PATH :C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.0\Lib\win8\um\x64 (先のWindowsSDKの場所を指定)
CMAKE_MODULE_PATHC:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.0\Lib\win8\um\x64
BUILD_* について,時間がかかったり,必要なライブラリ,環境が求められる.
また,TESTもものすごい時間がかかる.
だから,チェックをつける必要ありません.
BUILD_SHARED_LIBS については,別のインストール方法で記載します.
上記設定後,先と同様にConfigureを押下
赤の注意が出たら,指示に従って修正するけど,この段階では出ないだろう.
#ただし,INSTALL_PREFIXで指定したフォルダ名が長い時は怒られますので,
#解りやすく区別しやすい表記名で(日本のはもってのほかですが,空白や記号を入れないこと!)
4. インストーラの構成
Configが終了すれば,「Configuring done」と出るので,次に「Generate」ボタンを押下
問題なければ,「Generating done」が表示され,2.で指定したBuildフォルダ内に「ITK.sln」ができる.
このソリューションファイルを開いて,準備が整うのを待つ
5.ALL_BUILD とINSTALLのビルド
ITK.slnの準備が整ったら,まずはDebug と x64の環境下でALL_BUILDのBuildを行う.
問題なく終了したら,INSTALLのBuildを行う
次に,Releaseでx64環境下でALL_BUILDのBuild,INSTALLのBuildを順に行う.
終了後に,INSTALL_PREFIXで指定した場所にてそれぞれ,以下のフォルダ(ディレクトリ)が
作成され,それぞれのファイルができている.
bin/
include/
lib/
share/
これで,ITKのインストールは終了
あとは,環境変数設定と動作確認
6. 環境変数の設定
スタートメニューやエクスプローラ内の「コンピュータ」をクリックすると,エクスプローラのアドレスバー下に「システムのプロパティ」が出現する,
システムの詳細設定を選択し,「詳細設定」→「環境変数」を指定
環境変数内に「新規作成」で以下を設定
変数名 ITKPath (お好きな半角英数字で)
変数値 <CMAK_INSTALL_PREFIXの指定場所>
あとは,すべてOKを押下,システムプロパティをすべて終了